理容室でも美容室でもひんやり

夏になるとどうしても頭の中も汗をかき、ムレて匂いがしたり、かゆみが出たりして気持ち悪くなります。
そんな夏になると、あちこちの美容室で行われるようになったのが、冷やしシャンプーです。
店先には冷と書かれたのれんがかかっていたり、氷という文字が書かれていたりしますので、一見するとまるでかき氷か何かが食べられる店のように思ってしまいます。
見た目にスタイリッシュな外観の美容院なら、カフェと間違ってしまったとしてもおかしくないでしょう。
けれども実際にはかき氷ではなく、冷たいシャンプーをすることでさっぱりしてもらおう、という試みです。
冷蔵庫で冷やしたメントール系のシャンプーを利用することで、冷たい感覚を感じてもらい、スッキリさっぱりするタイプと、頭の上にかき氷を乗せてそこにメントール系のシャンプーをかけ、それで洗うことで同様にさっぱりと冷たさを感じてもらうというものです。
この冷やしシャンプーは冷やし中華にちなんで考え出されたもので、山形県が発祥地とされています。
そのため、冷やしと称することができるのはこの地域だけとも言われていますが、今や全国に広まり、すっかり美容室での夏の定番サービスとなっています。
もともとは外回りで汗をかくようなビジネスマン向けに考え出された、理容室が先駆けのサービスと言われていますが、男性でも美容院に行くのが当たり前の今、美容院でも行われるようになったのは自然の流れだと言えます。